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哲学  佐野之人

人物紹介

自分ではよくわかりません。家内がよく知っているようですので、よく言われる言葉を紹介します。「自分がいつも正義だと思っている」「自分の好きなことしかしない」「道楽者」ほかにあったかな?多分当たっています。 あと、事実を少し。静岡県出身。富士山を見ながら育ちました。京都でしばらくすごしたのち、現在下関に住んでいます。佐野は平家だそうで、運命なのでしょう。JRで2時間かけて通っています。

学生中心の自主ゼミでヘーゲル哲学を大学でやっています。それから市民中心で学生も参加している西田哲学の読書会を西田旧宅でやっています。西田幾多郎は山口にいたんですよ。知ってました?「山口西田読書会」の名でHPに出ています。遊びに来てください。


私の研究

 一番長く研究しているのがヘーゲル哲学。その中でも『論理学』が一番長いですかね。学(哲学)はどこから始まるか?ヘーゲルは「ある」から始まるというんです。何故でしょうね。でもそれがすぐに「ない」になってしまう。よくわからない、変な哲学です。最後に問題にしているのは絶対者、つまり神です。それをイメージじゃなくて哲学的に考えようとしている。面白そうではある。同じもの(学)を「意識」という場で展開すると『精神現象学』となる。「ある」しか知らない意識から出発して、最後は「絶対知」に至るという怪しげなもの。

最近は西田哲学にもずいぶん時間を割いています。読書会もやっていますからね。今は『善の研究』を中心とした初期ですが、読書会では次に場所的論理に関するものを読もうと思っていますので研究の中心も自然後期に移っていくと思います。ところで『善の研究』の中心概念は「純粋経験」。主客未分の境地みたいなものが哲学の出発点だというんです。ヘーゲルと違いますね。これもなんか東洋的で怪しげで面白そうではありませんか? 今少し再開したのが、ハイデッガー研究です。私の師匠がえらいハイデッガー研究者だったんです。もうお亡くなりになったんですが、今ようやく先生の業績に触れている、といった感じです。私は何をしていたんだろう。


私の授業

ここ数年私の授業を受けた学生はみんな知っている三つの戒めと一つの誓い。
戒めその一「教わる気になるな」。その二「分かった気になるな」。その三「前提を問え」。誓い「考えることから逃げない」。ちょっと考えてみればますます分からなくなるのですが、学生はこれをよく守り、深く深く混迷しているようです。そこから何かを自分で発見して言葉にしてくる。これに触れるのが間違いなく私の幸せの一つ。自分自身でも、学生でも深く葛藤し、分からなくなり、そこから自分一人ではとても到達できないところへと導かれるようにして、しかもその人でなければ出てこないような言葉を紡ぎだす、そうした経験の場に立ち会うことが私はとても好きなようです。

共通教育のような大人数の場合は、一つのテーマを巡り学生全体(私自身も)を巻き込んで徹底して分からなくなることを目指します。最後に先輩(SA)や教員の説を紹介し、それを参考に学生は自分の答えを時間をかけて見つけ出し、それを定期試験で作品として仕上げることになります。30人程度の少人数では最近同僚の先生の授業に参加させていただいて参考になったものを拝借しています。いくつかのグループに分け、それぞれ哲学的な問いを一つ担当してもらいます。二週間かけてその一つの問いを究明します。「生きる意味はあるか」「私は存在するか」とかね。最初の授業は私が担当し、二回目は学生からなる司会班が担当します。SAにも一回私の代わりをやってもらっています。事前打ち合わせもします。学生は大変ですが、どことなく楽しそうでもあり、なんといっても多くを学んでいます。

地理学研究室

山口地理学会

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社会科教育教室
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