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日本史学  森下 徹

人物紹介と私の研究

 日本史、なかでも近世史(江戸時代)を専攻しています。何百年の幅で物事を考える仕事ですので、自分のこれまでの人生などほんに取るに足らない時間でしかなくて、それを振り返って他人に紹介するなどおこがましいとしか言いようがありませんが、いまを去ること20年近く前の大学の新入生だったころのことを少しだけ思い返してみました。

 入ったのは文学部だったので、それはそれは非常に牧歌的なものでした。むしろ正規の時間以外のところでたくさんの勉強ができたように思います。しかしかといって正規の時間の講義や演習がつまらなかったかというと、そんなことはなくて、一点一点の古文書からうかがえる過去の出来事があって、それらがさらにいくつか合わさって、ある歴史の断面が浮かび上がってくる、その過程を自分自身で再現できるということを学んだのは、素朴な驚きでしたし、また感動でした。それまで歴史といえば教科書や本のなかに書かれてあることがすべてだと思っていた受験生にとって、大学はまるで異文化の世界と思えたものですが、若いときにそうした経験ができたことは本当に幸いだったといまでは思っています。


私の授業

 したがって私の講義や演習も、そうした経験を学生のみなさんと分かちあいたいという、その一念に尽きるものです。最近、歴史学全体としてですが、事実への尊敬の念を欠いた、発想の「面白さ」だけを売りにする「歴史」がもてはやされる傾向がありますが、それにはどうしてもついてゆけません。「神は細部に宿る」の言葉通り、一見すると些細な事実にこだわることで、私たちの想像力をはるかに越えた過去の豊かさに接してほしい、そのためにはまずは苦労して考え、努力することが必要だと思います。言い換えれば、だまって座っていればそれだけで何かが得られるという、どこかの占い師のような講義ではありませんということです。その点重々ご了解のうえ、講義・演習に出席してください。

地理学研究室

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