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よくある質問

ここには、例年8月に行われる高校生対象説明会(オープンキャンパス)などでよく出される質問をまとめています。

Q1.卒業と同時に取得できる教員免許と、それ以外に取れる免許を教えてください。

Q2.小学校の教員を志望しており、小学校の内容を中心に学びたいのですが、教科教育コースで十分できますか

Q3.小・中よりも高校の教員になりたいのですが、この学部・コースは向いているでしょうか。

Q4.社会科の教員をめざす一方で、教育心理学やカウンセリングにも興味があります。社会科に所属しながら、心理学関係の教室の授業なども取れますか。

Q5.教員になるかどうか迷っているのですが、迷っている状態で入学すると入学後困りますか。

Q6.教育学部に進学するか、地理・歴史・政経など専門の学部学科に進学するか迷っています。どちらでも教員免許は取得できるようですが、違いは何でしょうか。

Q7.歴史や政治・経済などを含めて「広く浅く」学ぶよりも、地理だけを重点的に学びたいのですが、そのようなことはできますか。

Q8.できれば教育実習は出身校でやりたいのですが。


Q1.卒業と同時に取得できる教員免許と,それ以外に取れる免許を教えてください。

入学後、「小学校基礎」と「中学校基礎」のどちらかを選択することになります。
「小学校基礎」を選択した人は、「小学校一種」と「中学校二種(社会)」が卒業と同時に取得できます。「中学校基礎」を選択した人は「中学校一種(社会)」が卒業と同時に取得できす。
これ以外の教員免許については、以下のケースのいずれかであれば、比較的容易に取得できます。

  • 「中学校基礎」で「小学校二種」を取得する場合
  • 「中学校基礎」で「高等学校一種(地理歴史)」を取得する場合
  • 「中学校基礎」で「高等学校一種(公民)」を取得する場合
  • 「中学校基礎」で「中学校二種(他教科)」を取得する場合

さらに、取得単位を積み重ねれば、以下のケースも不可能ではありません。ただし,取得しなければならない単位数はかなり多くなるので、相応の努力が必要です。

  • 「中学校基礎」で上記の複数を取得する場合
  • 「小学校基礎」で「中学校一種(社会)」を取得する場合
  • 「特別支援学校(二種または一種)」を取得する場合

Q2.小学校の教員を志望しており、小学校の内容を中心に学びたいのですが教科教育コースで十分できますか。

入学後、「小学校基礎」と「中学校基礎」のどちらかを選択するコース分けをします。「小学校基礎」の人は、3・4年生の計7週間の教育実習のうち、5週間を小学校行うなど、小学校の実習経験を長く取っています。(「中学校基礎」の人は逆に5週間が中学校での実習になります。)教育実習以外の学部の授業では、「小」を対象にした科目、「中」を対象にした科目、「小中」共通の科目があり、「小学校教育を中心にしたい人」と「中等教育を中心にしたい人」ではそれぞれの科目の必修の単位数が違うように設定されています。社会科教育選修の学生の場合は例年、「中学校基礎」の人の方が多いのですが、今日の学校では、小学校で社会科を中心に実践したり研究する教員が少なく、大きな課題になっていますので、当コースとしても小学校社会科を担う教員の養成に力を入れたいところです。


Q3.小・中よりも高校の教員になりたいのですが、この学部・コースは向いているでしょうか。

小・中学校の教員を養成するのが主目的のコースだから学問の内容としては専門的ではないのでは?、などと憶測されがちですが、絶対にそんなことはありません。教科専門の先生は皆、その学問の第一線の研究者で水準は専門の学部と何ら変わりません。むしろ高校教員志望であっても、「免許を取っておきたい」という程度ではなく「ぜひ教員になりたい」という強い意志があるのであれば、「教材開発」「授業構成」など、より教育現場に即した内容を学べる当コースの方が、一般の学部よりも向いているといえるでしょう。もし、高校教員志望の人で当コースにデメリットがあるとすれば、「高校で教育実習をしない」という点だけでしょう。当コースでは小・中の教育実習だけで高校の免許も取れてしまうので、実習で高校の現場を経験できないという問題はあります。


Q4.社会科の教員をめざす一方で、教育心理学やカウンセリングにも興味があります。社会科に所属しながら、心理学関係の教室の授業なども取れますか。

一般に他の教室の授業科目を取るのは制度的には問題ないのですが、取りたい授業科目の登録には上限があるため、実際にタイムスケジュールを組んでみると、2年生までは必修科目だけで一杯になってしまい、他のものを取る余裕がないのが実情です。しかし3年生以降になれば少し時間割にゆとりができますので、そこで自分の取り方をいろいろ工夫してみて、余裕があれば取れるでしょう。


Q5.教員になるかどうか迷っているのですが、迷っている状態で入学すると入学後困りますか。

山口大学だけには限りませんが、近年の教員養成大学・学部では、大学で学ぶのみならず、実際に学校現場に出向いて活動するプログラムが数多く取り入れられています。そのような必修授業もあります。したがって最初から「教員にはならない」と決めている人には向かないと思われますが、「迷っている人」にとっては、自分の意志・適性等を振り返り、見つめ直す機会になります。
当教室は、教員をめざす学生が全体的に多いのは確かですが、「迷っている人」も少なからずいます。しかし入学時の意志は大学4年間で大きく変わることがあります。初めは「迷っている」と言っていた人が、上記のようなプログラムに参加したり、教育実習の経験などを経て「ぜひ教員になりたい」と思うようになることは少なくありません。逆に教員になるつもりで入学した人が、「自分には向かない」として別の道を選ぶ場合もあります。教室としてはそのような個々の学生の希望・意志に応じた幅広い進路指導をめざして、4年生には個々の指導教員、3年生以下には各学年の学年担当教員をおいて、コミュニケーションの緊密化をはかっています。


Q6.教育学部に進学するか、地理・歴史・政経など専門の学部学科に進学するか迷っています。どちらでも教員免許は取得できるようですが、違いは何でしょうか。

学部学科の目的が大きな違いです。一般の学部学科は教員養成が目的ではないので、教員免許を取ろうとすれば卒業に必要な単位のほかに教職の単位を取る必要があります。教育学部の教員養成課程は教員養成を目的とする課程なので、卒業に必要な単位の中に教員免許取得のための単位が含まれており、卒業すれば同時に免許取得となります。
教員養成を目的としているので、一般の学部学科の学生が教員免許のために履修する最低限の教職科目ではなく、より学校教員に求められる技能・能力を養うためのカリキュラムになっています。たとえば教育実習は、3年前期に2週間、3年後期に3週間、4年前期に2週間の計7週間あります。(一般の学部学科では中学校免許なら4週間、高校免許なら2週間が普通です。)これに加えて、2年のときにも障害児とふれあう「参加実習」、3年生の実習を観察する「参観実習」があります。さらに1年のときには学校体験を内容とする「教職キャリア形成」があります。正課の科目以外にも教育にかかわるさまざまなボランティア活動も組まれています。このように2年から4年にかけて長期間学校教育現場にふれることによって、大学の授業と学校現場の実態とを照らし合わせながら学べるようになっています。社会科教育教室でも「社会科基礎演習A」「社会科基礎演習B」などは、社会科教員にとって基礎的な技能といえる、地域の題材を調査して教材化したり現代の諸問題を調べて多方面から分析検討する力を養おうとする科目で、一般の学部学科にはないものです。


Q7.歴史や政治・経済などを含めて「広く浅く」学ぶよりも、地理だけを重点的に学びたいのですが、そのようなことはできますか。

4年になれば指導教官を決めて卒業研究に取り組むので、それに近いことはできるとは思います。しかし問題なのはその考え方です。社会科の中の特定領域だけを専攻することが「深い」学びで、地理・歴史・政治・経済などを含めて学ぶことは「広く浅い」という学問観をもっている人は、当教室のカリキュラムの考え方には合いませんので、4年になるまでに非常に戸惑うことになります。当教室は社会科の教員養成を主としており「地理科」や「歴史科」(そのような教科は日本にありませんが)の教員養成ではありません。社会科は「広く浅く」学ぶ教科ではなく、社会の問題を多方面から深く追究する教科として設置され、さまざまな学習が試みられてきて半世紀以上になる教科です。「学問が先にあってそれを学ぶ」のではなく、「問題が先にあって、それを様々な学問を参考にしながら学ぶ」というのが社会科の学び方であり、そういう学習指導のできる社会科教員がいま求められています。当教室のカリキュラムはそのような「問題を多方面から追究する」という考え方のもとに組まれていますので、最初から何か特定の学問を学ぼうという人とは学問観が食い違うことになります。


Q8.できれば教育実習は出身校でやりたいのですが。

それはできません。出身校で教育実習を行うのは大学に教育実習のための専用の学校がない場合ですが、山口大学教育学部にはそのための学校(附属小・中学校)がありますので、当然そこで教育実習を行います。また4年生のときは、学部と県教育委員会との提携関係により、県内の小・中学校で2週間行います。
教育実習というのは免許取得のために「どこでもよいから、やりさえすればよい」のではありません。教育学部では大学のカリキュラムと密接に連携し、「大学でここまで学んだ」→「実際にやってみよう」→「問題点があった。学び直そう」→「もう一度やってみよう」という連関で行われます。3年生のときの実習校(附属学校)も、4年生のときの実習校(県内の公立校)も、それぞれこの方針で指導しています。社会科教育教室でも3年生の実習終了後に「教育実習報告会」をおき、4年時の実習に向けての課題を明らかにすることと、1・2年生への啓発を兼ねて行っています。このように学部での教員養成の一環として実習が行われている以上、実習校は出身校でもどこでもよいということにはならないのです。

地理学研究室

山口地理学会

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社会科教育教室
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