処理の基本構造
ここでは、メソッド(mainメソッドを含む)の中に記述される「処理の構造」について説明していきます。処理の基本構造には、「逐次処理」、「条件分岐」、「繰り返し」の3つしかありません。メソッド内の処理はすべてこの3つの基本構造の組み合わせで実現されています。続いて、それぞれの基本構造について見ていきましょう。
逐次処理  難しそうな名前がついていますが、これは単に上から下へ処理が進んでいくだけです。
この処理構造は、条件分岐や繰り返しの構造に対して、逐次処理と呼ばれています。
条件分岐  条件分岐と言う名前の通り、条件によって処理の流れが変わります。主に、if文やif-else文によって記述します。このことについては後ほど詳しく説明します。
繰り返し  繰り返しは、ある範囲の処理を何度も繰り返す構造になっています。繰り返しの処理単位は、イタレーションと呼びます。繰り返しの処理は、ある条件が満たされなくなったことなどによって終了します。
 うっかり条件の設定などを間違えると、無限ループに入ってしまいます。そうすると、永遠に処理が終わらなくなってしまいます。
 繰り返しの記述については、主にfor文やwhile文になります。このことについても後述します。
条件分岐
★if文
   if文の書式
if(条件式){
   実行文;
}
条件分岐の代表的なステートメントがif文です。
if + (条件式) という形で()内に条件式を記述したとすると、その条件式の評価の結果が「真」の場合に、if文以下の{}内(中カッコ)の実行文が実行されます。
if(条件式){
   実行文1;
}else{
   実行文2;
}
条件が成立しないときに別の実行文を実行させたい場合は、if文の{}(中カッコ)の後にelse文を続けます。そして同じように、{}内に実行文を記述します。
if(条件式){
  実行文1;
}else if(条件式){
  実行文2;
}else if(条件式){
  実行文3
}
なお、上記のelseの部分を、「〜だったらこの処理、〜だったらこの処理」という具合に、さらに細かく区分けしてやることも可能です。その場合は左のように記述します。
★3項演算子
条件式 ? A : B
Javaには、if-elseの短縮形として働く3項演算子があります。形式は左のとおりです。
条件式の結果が真ならAの値が返され、そうでなければBの値が返されます。
★switch文
   switch文の書式
switch (条件式) {
   case A:
      条件式の結果がAだった場合に行う処理
      break;
   case B:
      条件式の結果がBだった場合に行う処理
      break;
   case C:
      条件式の結果がCだった場合に行う処理
      break;
   default:
      条件A、B、Cのどれにも当てはまらなかった場合に行う処理
      break;
}
switch文の機能は、if文の分岐先を複数指定できるような形にしたものと考えるとわかりやすいかもしれません。
if文は、ある条件を判定した結果、True(真)なら処理を行う。False(偽)なら処理を行わない(もしくは別の処理を行う)、という具合に、基本的に1つの判断に対して常に2つの分岐先を持っていました。
switch文を使うと、条件式を評価した結果が「Aなら 〜 の処理」、「Bなら 〜 の処理」、「Cなら 〜 の処理」という具合に、分岐先を一度に複数指定することができます。
 繰り返し
★for文
   for文の書式
カウンタ変数の宣言
for(カウンタ変数の初期値;カウンタ変数の終了値;増減値){
   ここに繰り返したい処理を記述
}
for文は、同じ処理を何度か繰り返し行いたいような場合に用いられます。
はじめに、処理を繰り返す際に、「今、何回繰り返したところなのか」を管理するために用いるカウンタ変数を宣言します。この変数は数値型でさえあれば理論的にはどのデータ型でもかまいませんが、実際にはint型が用いられることがほとんどです。
for文を記述する際には、まず頭に、「for」と記述し、その後に続く()の中に、処理の繰り返し回数を定義する条件を記述します。
  (カウンタ変数への初期値の代入; 繰り返し条件; 増減値)
まず、はじめの部分では、カウンタ変数への初期値の代入を行います。続いて終了値の方には、「カウンタがこの条件に合致する間は処理を繰り返す」という、条件式を記述します。最後の増減値というのは、処理をワンクール行った後に、カウンタ値をどれだけ増やす(減らす)のかということを定義しておきます。
class Lesson13{
   public static void main(String args[]){
       int A = args.length;
       for(int i=0;i<A;i++){
            System.out.println(args[i]);
       }
   }
}
このサンプルプログラムは、コマンドライン引数を受け取り、3行目でコマンドライン引数の要素数をAに代入します。そして、以下のfor文で、iがAよりも小さい間、コンソール上にコマンドライン引数のi番目の要素を出力します。
★while文
  while文の書式
for文が「開始値と終了値と増減値」を指定して繰り返し回数を制御するのに対して、while文では「〜という条件に合致する間すっと処理を続ける」という形で処理を記述していきます。
「条件式」の部分に指定された条件に合致している間、「処理の内容」に記述されている処理が繰り返されることになります。
while(条件式){
    処理の内容
}
class Lesson 14{
   public static void main(String args[]){
      int i = 3;
      while(i>0){
         System.out.println(i);
     i--;
      }
   }
}
Lesson14はwhile文を用いたサンプルプログラムです。これは i が正である間、i の値を出力します。
まず、はじめにi の値は3なので条件式(i >0)は真となり、i の値を出力し、i の値を1つ減らします。そしてまた条件式を見ます。i = 2なので条件式は真となり、i の値を出力して、i の値を1つ減らします。そしてまた条件式を見ます・・・
と言う風に繰り返し処理を行っていきます。
このプログラムを実行すると次のようになります。
3
2
1
do文
   
do文の書式
doループは式が真である限り処理を繰り返します。式が偽になると停止します。
ここまで見るとwhileと同じように思えますが、do文の特徴は、処理の内容を少なくとも1回は実行する点にあります。
do{
    処理の内容
}while(条件式)