関数の使い方

 

 関数とは、Excel自身が、既に定義して持っているパッケージプログラムです。このパッケージは、引数という特定の値を与えることによって、パッケージに記されている手順に沿って結果を出します。我々自身が複雑な計算式を設定しなくても関数を利用することにより、計算式の間違いや設定のミスなどを未然に防ぐことができます。関数の種類は約250種類位あります。

 

3-1. シグマ(Σ)関数

 実習11で合計は、セルを参照して計算式を作成しましたが、実際は、関数を使ったほうが便利です。 関数名はSUM ですが、連続したセルの合計を求めるときには、シグマ(Σ)アイコンを使うと簡単です。先ず、合計を計算するデータをドラッグしてから、図4-2で示してある Σ ツールアイコンをクリックします。

図4-2 関数のツールアイコン

 

3-2. 関数の呼び出し

 もう一方のアイコン fx (図4-2参照)を選択すると関数ウィザード(図4-3参照)が現れます。 このウィザードで、Excelが持っている関数が表示されます。目的の関数を選択すると、さらに数式パレット(図4-4参照 この例題は、「関数の貼付け」パネルで平均(AVERAGE)を選んでいます)が現れるので、数値1のボックスに、データ範囲(セルを参照)を設定します。 関数名がわからない時は、ヘルプ機能(3-3参照)を使って検索することができます。

図4-3 関数ウィザード

図4-4 数式パレット

 

3-3. 関数のためのヘルプ機能

 関数に限ったことではないのですが、何か分らないことがおこったら、ヘルプ機能を利用して調べると解決できる場合があるので、利用して下さい。 下記に、関数ウィザードを用いている時のヘルプの状態(図4-5 、図4-6)を示しておきます。


図4-5 ヘルプ画面(1)
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図4-6 ヘルプ画面(2)

 

 

実習14

 実習13で使った最後のシートの次に新しいシートを挿入し名前を付け、第8章5番のデータを用いて、関数を使って平均値を計算して下さい。 「上書き保存」をして下さい。 この時点で、シートの数は6つになっているはずです。

 

3-4. IF関数

 条件によって処理方法を変更しなくてはならない時、つまり、「○○だったら××を行い、○○でなかったら△△を行う」の場合、「○○であるか・ないか」が条件(式)になり、その条件の違いによって処理方法(××あるいは△△)が異なる結果になります。このような時に、IF関数を使います。

 

3-4-1. 条件式について -1-

 基本的な条件式は、「比較演算子」を使います。例えば、セル「A2」と「B2」の内容を比較する時に、次の表のようになります。

   条件式___ 意味(セルの内容を示しています)
   A2 = B2 A2 と B2は等しい(一致)
   A2 <> B2 A2 と B2は等しくない(不一致)
   A2 > B2 A2 は B2より大きい
   A2 >= B2 A2 は B2 以上
   A2 < B2 A2 は B2より小さい
   A2 <= B2 A2 は B2以下

IF関数は、これらの条件式を用いて式を形成して行きます。つまり

   IF(条件式、条件式にあった時(真)の処理1、条件式に合わなかった時(偽)の処理2)

となります。処理1および処理2の部分は、計算式であったり、単に数値や文字列であったりします。 なお、IF関数ももちろん数式パレットから設定が出来ます。

 

3-4-2. 条件式について -2-

 3-4-1で述べた「比較演算子」のみでは、条件を満たすことが出来ない場合があります。例えば、条件式1 と 条件式2 のどちらも満たす場合あるいはどちらかの条件を満たしていれば良い場合などがあります。そのような時には、「論理演算子」を使います。「論理演演算子」は、「AND」と「OR」を使い、それぞれの意味は下記に示してあるようになります。

   条件式1 AND 条件式2    条件式の両方共を満たす(かつ)
   条件式1 OR 条件式2    条件式のどちらか一方を満たす(または)

この「AND」「OR」は、下記のように関数を使います。

   AND(条件式1、条件式2、条件式3....)
   OR(条件式1、条件式2、条件式3....)

「比較演算子」と「論理演算子」の例を示します。

   「年齢が20以上かつ30未満」

   AND( B2 >=20、B2<30 ) または、この条件を満たす式をORで作ると、
   OR( B2<=20、B2>30 )で「年齢が20未満あるいは30以上」となります。

 

3-4-3. 3通り以上の条件式があった時

 IF関数は、「真」あるいは「偽」の2通りの場合分けを行う時に使いますが、IF関数をネスト(入れ子式)にして3通り以上の場合分けを処理することが出来ます。つまり

   IF(条件式1、真の処理1、IF(条件式2、真の処理2、偽の処理3))

のようになります。例えば、 「C2」のセル内容が、「出勤だったら1、休暇だったら2、それ以外だったら0」を出力したい時、

   =IF( C2 = "出勤" 、1、IF( C2 = "休暇" 、2、0 )

となります。

 

実習15

 新しいシートを挿入して名前をつけ、第8章6番の問題を実習してください。 完成したらブックを保存して下さい。